小学生の頃、
国語の授業で、
教科書を皆の前で読むのが大好きだった。
 
 
だいたい一段落を一人が読む、
 
一日に、当たるのは4人くらい。
 
名前順か席順で当てられる。
 
だからだいたい自分が読むところを予測して、家でこっそり練習してました。
 
声の強弱、トーン、
 
感情の込め方、
 
 
何度も練習して、
いよいよ、私が読む日が近づいてくる。
 
でも、そんなときに限って、
先生が気まぐれで、
 
「○○さん、短かったから、次の段落も読んでください」
 
とか
 
「今日は、先生が読みます」
とか言い出す!
 
一段落ずれると、もう計画が丸つぶれ!!
 
 
で、そんなときに限って、
読めない漢字がある段落を読まされる。
 
そんなときは、1日落ち込んだ。
 
私が読むはずだった段落を当てられた子が読んでるのを聞きながら、
 
 
違う!
 
そこはそうじゃない!
 
 
なんて、思ってました。
 
 
練習した場所がちゃんと当てられた日も、もちろん、ありました。
 
 
キター!!
 
と、思いつつ、平静を装いながら席をゆっくり立つ。
高鳴る胸をおさえ、
 
緊張で出てきそうな心臓を飲み込み、
 
 
まるで、
 
 
私、これ、初見です。
 
 
みたいな感じを装い、、
 
 
読み始めたら
きっちりと、
 
 
間をとったり、
 
役を使い分け、
 
なるべく劇的に、
 
まるで一段落に、起承転結が詰まっているかのように読みました。
 
 
そして、読み終わると
 
 
私、初見でございまして、お粗末様でございました。
 
 
みたいな感じでゆっくり座る。
 
 
すると皆は
 
静かにざわめき
小さな尊敬のため息をもらし
しばらくは、私から目を離すことができなかった。
 
 
 
 
 
と、
 
 
 
 
私は感じた(笑) 
 
 
 
なんて、自意識過剰な子供だったんだろう。
 
 
今、思うと、頼まれてもいないのに、
自己満足のプレゼンをやっていたなぁ
 
と、恥ずかしく思います。
でも、大好きだったんですね。
 
あの時間が、たまらなく、快感でした。
 
 
 
今でも、お仕事で、台本やナレーションの原稿いただくと、
わくわくしちゃいます。
 
 
ただ、昔のあの、
 
根拠なき自信は、
今は大分なくなってしまったけど(笑)
 
 
でも、
 
あの頃大好きだったことが、
今、仕事になってる
 
と思うと
 
本当に幸せです
 
 
この前の高尾山ブログに載せ忘れました
 
 
高尾山にある
樹齢480年のたこ杉
 
「道を開く」
 
開運のご利益があるとか
 
 
ではでは